iOSアプリの値下げ先で多い価格帯は?元の価格別に見る「下げ先」の分析

アノアプリが記録している価格の変化のうち、有料アプリの価格が下がった変化3,872件について、値下げ後にどの価格になったかを元の価格別に集計しました。

値下げで「50%オフ」と見ると魅力を感じますが、元の価格のちょうど半額に落ちた値下げは、有料のままの値下げ2,484件のうち15.3%しかありません。有料のまま下げる場合、300円なら8割が150円へ落ちる一方、1,500円は最も多い下げ先でも4分の1に届きません。以下詳細です。

目次

有料のままの値下げの下げ先は150円と300円に集中

価格が下がった変化3,872件のうち、無料になったものが1,388件、有料のまま安くなったものが2,484件でした。有料のまま安くなった2,484件の値下げ後の価格は109通りありましたが、上位8つで72.8%を占めます。上位は次のとおりです。

値下げ後の価格 件数 割合
150円 516 20.8%
300円 415 16.7%
600円 199 8.0%
500円 196 7.9%
1,500円 159 6.4%
1,000円 126 5.1%
800円 104 4.2%
1,300円 93 3.7%

150円と300円だけで37.5%を占めます。この2つは、追跡している有料アプリの価格として最も多い2つ(150円が21.1%、300円が17.2%)でもあります。

値下げ幅で見ると、有料のままの値下げの中央値は50%ですが、幅の分布は30〜49%が31.7%、50〜69%が30.6%、70%以上が21.9%、30%未満が15.7%と広く、ちょうど半額は15.3%でした。

「半額」は中央値としては合っていますが、実際の値下げの多くは半額ちょうどではなく、区切りのよい価格に落とした結果として40%引きや60%引きになっています。

元の価格別の下げ先

元の価格ごとに、値下げ後の価格の上位を集計しました。「無料化」はその価格からの値下げ全体のうち無料になった割合、「下げ先」は有料のまま下げた場合の値下げ後の価格の割合です。

元の価格 件数 無料化 有料のまま下げた場合の下げ先(上位3つ)
150円 351 78.9% 50円(66.2%)・100円(24.3%)・120円(2.7%)
300円 476 56.7% 150円(81.1%)・100円(6.8%)・50円(5.8%)
500円 712 35.0% 300円(52.5%)・150円(35.2%)・200円(2.6%)
600円 267 40.4% 500円(28.3%)・150円(28.3%)・300円(25.2%)
800円 456 32.0% 300円(24.2%)・500円(21.3%)・600円(17.7%)
1,000円 153 11.8% 600円(48.9%)・500円(16.3%)・800円(10.4%)
1,500円 242 26.0% 800円(24.6%)・1,000円(15.1%)・500円(13.4%)
2,500円 211 18.5% 1,000円(30.2%)・1,300円(29.1%)・1,500円(25.6%)
3,000円 177 28.8% 1,500円(57.9%)・2,000円(17.5%)・2,500円(9.5%)

無料化の割合は、150円と300円では多数派(78.9%・56.7%)ですが、それより上の価格帯では単純な傾向になっていません。

表の中で最も低いのは1,000円の11.8%ですが、1,000円は153件(無料化18件)と件数が少ない価格帯です。1,500円(26.0%)や3,000円(28.8%)は1,000円より無料化が多くなっています。

有料のまま下げた場合の下げ先を、最も多い下げ先の割合で見ると、300円(150円へ81.1%)、3,000円(1,500円へ57.9%)、500円(300円へ52.5%)の3つは半数以上が1つの価格に集まり、1,000円(600円へ48.9%)がそれに近い集まり方です。

600円・800円・1,500円・2,500円は、最も多い下げ先でも2割から3割です。ただし上位3つの合計で見ると2,500円は84.9%、600円は81.8%と上位に集まっており、下げ先の候補が2〜3つに絞られている価格帯です。

上位3つの合計でも1,500円は53.1%、800円は63.2%と低く、この2つの価格帯は下げ先が本当にばらついていますが、今回の集計からは「ばらつきの理由」は分かりませんでした。

半額ではない値下げの例

ハンティングゲームのWay of the Hunter Wild America(1,200円)は、7月9日に800円(33%引き)へ下げて7月18日に1,200円へ戻し、8月12日に今度は900円(25%引き)へ下げて8月26日に戻しています。どちらも半額ではなく、1,000円を切る価格に落としています。

音楽ゲームのMuseDash(480円)は8月8日に50円まで下げました。90%引きで、有料のまま下げた値下げとしては最も大きい部類です。480円という価格からの値下げは件数が少ないため上記表には入っていませんが、有料のまま下げる場合の下限として50円が使われている例です。

買う側と作る側の見方

買う側にとっては、値下げが来たときにそれが「いつもの下げ幅」かどうかを判断する目安になります。500円のアプリの値下げは、無料化が35.0%、有料のまま下げた場合は300円が最も多く、150円まで下がっていれば大きめの値下げです。

1,000円のアプリなら、有料のまま下げた場合は600円が標準的な下げ先で、500円まで下がるのは有料のまま下げた135件のうち6本に1本です。

作る側にとっては、値下げ後の価格をどこに置くかの参考になります。半額を機械的に計算して250円や400円にしても、その価格に値下げが集まっていないことは上記表のとおりです。

同じ元の価格のアプリがどこに落としているかを見て、その中から選ぶほうが、値下げ一覧の中で見慣れた価格として並びます。App Storeの値下げは何日で終わるのかで扱った期間の目安(有料のままの値下げは中央値8日)とあわせて使ってください。

調査方法

アノアプリが追跡しているのは、App Storeのランキングや新着で見つけたアプリを中心に、独自の基準で収集したアプリです。App Store上のすべてのアプリを網羅しているわけではありません。

2026年5月28日から9月16日までにアノアプリが記録した価格の変化のうち、有料アプリの価格が前回の記録より下がった3,872件を対象にしました。値下げがその後に終わったかどうかは問わず、下がった直後の価格を「値下げ後の価格」としています。

元の価格別の表は、値下げの元の価格として件数が多い主な9つの価格を選んで載せています。1,200円や480円のように、件数が少ない価格や区切りのよくない価格は表に入れていません。有料アプリの価格の分布は2026年9月16日時点の追跡中の有料アプリ23,548本の値です。価格は1日1回の観測のため、1日未満の値下げは記録されていません。

アノアプリが独自に収集したデータをもとにした分析記事です。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次