iPad対応は74%、Apple Watch対応は6%。追跡中49,045本の対応デバイスと対応言語を集計【2026年9月】

アノアプリが追跡しているアプリ49,045本について、App Storeの互換性情報から対応デバイスと対応言語を集計しました。

iPadに対応しているアプリは74.2%、Apple Watchに対応しているアプリは5.7%で、日本語に対応しているアプリは55.4%でした。Apple Watchは判定できた47,532本、対応言語は判定できた48,125本を母数にしています。以下詳細です。

目次

iPad対応は4本に3本、有料アプリのほうが対応率が高い

49,045本のうち、iPadにネイティブ対応しているアプリは74.2%でした。iPhone向けの画面をそのまま拡大表示する互換モードのみのアプリは「対応」としてカウントしていません。

有料と無料で分けると、有料アプリのiPad対応率は80.1%、無料アプリは68.7%で、有料アプリのほうが11.4ポイント高くなっています。

ジャンル 追跡本数 iPad対応 Apple Watch対応
ステッカー 352 96.9% 0.0%
ゲーム 9,525 86.4% 2.0%
ミュージック 3,534 86.2% 3.1%
教育 5,162 85.6% 3.0%
仕事効率化 2,780 74.8% 8.7%
ユーティリティ 5,128 72.8% 6.6%
天気 674 71.7% 24.9%
写真/ビデオ 2,616 68.8% 2.8%
ナビゲーション 960 63.2% 14.7%
ライフスタイル 2,300 54.5% 4.6%
ファイナンス 1,076 53.9% 8.6%
ヘルスケア/フィットネス 1,960 50.4% 22.7%
ショッピング 534 42.5% 2.6%

上記表のとおり、ゲーム・ミュージック・教育はiPad対応が85%を超え、ヘルスケア・ファイナンス・ライフスタイルは5割前後、ショッピングは42.5%で最も低くなっています。

ステッカーが96.9%と最も高いのは、iMessage用のステッカーパックがiPhoneとiPadの両方のメッセージアプリで使える仕組みになっているためで、デベロッパーが対応した結果ではありません。

画面の広さが使い勝手に直結するゲームや教育で高いのは分かりやすいのですが、ミュージックが同じように高い理由や、仕事効率化が74.8%と平均並みである理由は読み取れません。

iPad非対応の有料アプリの例では、Apple Watchで睡眠を記録するAutoSleep(1,000円)や、旅行英会話 - Help me Travel(1,500円)のように、iPhoneやWatchで持ち歩くことが前提のアプリが目立ちます。

Apple Watch対応は5.7%、天気とヘルスケアだけ2割を超える

Apple Watchに対応しているアプリは5.7%でした(対応の有無を判定できた47,532本が対象。3.1%は判定できず除外)。

ジャンル別では天気が24.9%、ヘルスケア/フィットネスが22.7%、ナビゲーションが14.7%で、追跡本数300本以上の23ジャンルのうちこの3つ以外はすべて1割未満です。ゲームは2.0%、ステッカーは0.0%でした。

天気の例では、Yahoo!天気や頭痛ーるがWatchに対応しており、手首で確認する用途がはっきりしているジャンルに限って積極的に対応が行われています。

日本語対応は55%、4言語のうち英語だけのアプリが4割

対応言語を判定できた48,125本について、日本語・英語・中国語・韓国語の4言語の対応状況を集計しました。

言語 対応率
英語 86.4%
日本語 55.4%
中国語 29.9%
韓国語 24.6%

日本のApp Storeで集めたアプリであるにもかかわらず、日本語に対応しているアプリは55.4%でした。組み合わせで見ると、4言語のうち英語だけに対応しているアプリ(日本語・中国語・韓国語は非対応)が41.1%、日本語だけに対応しているアプリが12.7%です。

日本語と英語の両方に対応しているアプリは42.5%で、そのうち4言語すべてに対応しているアプリが22.5%を占めます。

対応言語数の分布:

  • 1言語のみ:54.2%
  • 2言語:17.0%
  • 3言語:6.1%
  • 4言語すべて:22.5%
  • 4言語のいずれにも非対応:0.3%

有料と無料で分けると、有料アプリは英語対応が92.6%、日本語のみが6.2%であるのに対し、無料アプリは英語対応80.7%、日本語のみ18.5%でした。有料アプリのほうが海外市場を前提に作られている割合が高く、日本語のみで販売している有料アプリは少数派です。

日本語のみの有料アプリの例としては、Real英会話(1,300円・評価12,338件)や妖怪ウォッチ1 スマホ(2,000円)のように、日本語話者に限定した内容のアプリが該当します。4言語対応の有料アプリでは、Minecraftやsupertype(300円・評価17,570件)があります。

ジャンル別の対応言語、ゲームは日本語65%・英語84%

ジャンル別の日本語と英語の対応率を集計しました。本数は対応言語を判定できたアプリの数で、第1節の表とは母数が異なります。本数の多い上位ジャンルに、日本語対応が英語対応を上回るショッピングとファイナンスを加えた9ジャンルを載せています。「日本語のみ」は4言語のうち日本語だけに対応している割合です。

ジャンル 本数 日本語 英語 日本語のみ
ステッカー 352 11.4% 99.4% 0.6%
ミュージック 3,025 36.2% 97.6% 2.2%
写真/ビデオ 2,573 60.2% 97.3% 2.4%
ユーティリティ 5,036 45.6% 93.7% 4.8%
仕事効率化 2,758 56.5% 93.2% 6.2%
ゲーム 9,455 64.5% 84.4% 14.7%
教育 5,136 54.0% 77.0% 21.6%
ショッピング 530 75.7% 70.8% 27.5%
ファイナンス 1,068 71.0% 67.9% 30.7%

ミュージックとステッカーは英語対応がほぼ100%で日本語対応は4割未満、逆にショッピングとファイナンスは日本語対応が7割を超え、英語対応はファイナンスが7割を切り、ショッピングも7割ほどです。

有料アプリの割合と重ねると、ミュージックは71.6%、写真/ビデオは55.7%が有料であるのに対し、ショッピングは21.2%、ファイナンスは37.4%です。これらのジャンルを見る限り、有料アプリの多いジャンルほど英語対応が高く、無料アプリの多いジャンルほど日本語中心という関係になっています。

対応言語数と評価点に差はないが、評価件数には差がある

多言語対応と評価の関係も確認しました。評価が100件以上あるアプリに限り、対応言語数ごとの評価点の中央値を集計したところ、1言語(4,649本)で4.37、2言語(2,268本)で4.35、3言語(1,083本)で4.43、4言語(4,659本)で4.46でした。差は0.1程度で、2言語のほうが1言語より低いなど並びも一定していません。評価と対応言語数との関係は見られませんでした。

ただ、この絞り込みには偏りが出ています。全体では1言語のみのアプリが54.2%、4言語対応が22.5%なのに、評価100件以上の12,659本に限ると1言語のみは36.7%、4言語対応は36.8%と、多言語対応のアプリの比率が大きく上がります。

多言語に対応しているアプリのほうが評価が集まりやすい、という関係はこの集計から読み取れます。評価数を集めるなら多言語対応したほうが無難ともいえます。

調査方法

アノアプリが追跡しているのは、App Storeのランキングや新着で見つけたアプリを中心に、独自の基準で収集したアプリです。App Store上のすべてのアプリを網羅しているわけではありません。

集計対象は2026年9月16日時点で追跡中の49,045本です。対応デバイスはApp Storeの互換性情報から判定し、iPadはネイティブ対応のみを「対応」としています。Apple Watchは、互換性情報にWatchの記載がなく対応の有無を判定できなかった1,513本(3.1%)を除外しています。

対応言語はApp Storeの言語情報のうち日本語・英語・中国語・韓国語の4言語のみを判定しており、言語情報を取得できなかった920本は対応言語の集計から除外しています。

アノアプリが独自に収集したデータをもとにした分析記事です。

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